【整備日記】Dio カーボン嚙み 再発

カーボンクリーニングをした後、半年もたずにエンジン不動との事で整備しました。

シリンダーヘッドを外した図

さっそくエンジンをばらした状態ですが、とてつもなくカーボンでぎっしりです。

バルブを外した図

バルブを取り外しました。

バルブの拡大図

バルブの拡大図です。EXバルブが酷い事になっています。

前回カーボンクリーニングをした時のバルブ

こちらの画像は、前回カーボンクリーニングをした時のものです。前回の方が今回のバルブよりはマシです。

燃焼室

吸気ポートは綺麗ですが、排気ポートはカーボンだらけです。

排気ポートの拡大図

排気ポートの中のカーボンもしっかり除去します。

原因は、推測になりますが、以下の点になると考えます。

  • 短距離の運転が多い。
  • エンジンをあまり回さない。
  • ガソリン添加剤の入れ過ぎ。

ガソリン添加剤の入れ過ぎが大きいと思います。添加剤は、燃料の1%を超えないように入れます。車の燃料タンクの場合は、添加剤を一気に1,2本入れますが、原付のタンクは4.6L(AF68Dioの場合)なので、添加剤は46ml以下となります。フューエルワンが1本200mlなので、1本を5回以上で使い切らないといけない計算になります。用量をしっかり守って入れましょう。

また、カーボン嚙み対策として、暖機運転も有効です。と言うか、バイクや車は暖機運転をした方が良いです。理由は、各部品による熱膨張の差があるためです。バルブクリアランスと暖機時間の関係から分かります。冷間時のエンジン始動直後に全開走行をすると、一時的にバルブクリアランスが狭い状態で走行することになり、バルブの開閉が弱くなって、カーボンを噛んだ時にカーボンを砕けず圧縮漏れを起こす、と言うメカニズムです。文章で書くと説明しづらいですが、簡単に言うと、エンジンが冷えている時にエンジン回転数を上げると、急速に熱膨張する部品と、通常どおり熱膨張する部品の差が出てしまい、それが悪さをすると言うことです。暖機運転は出来るだけしましょう。

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