【公開整備】JOG スターターモーター回らない

買取したJOG(SA36J)ですが、バッテリー上がりのため、バッテリーをつなげてセルでエンジンをかけようとしましたが、無反応でした。何度もキックをすると、エンジンは始動します。
考えられる原因は、スターターリレーの故障、スタータースイッチの故障です。
まず、リレーを見ます。
リレーの取付位置が、ネットで探しても出てこなかったので、必死に探しました。バッテリーの近くにあるはずですけど、見当たりません。
こんなところにありました。もう少し分かりやすい場所にして欲しいですね。
スタータースイッチを押して、リレーのコイルに導通があるか確認します。
導通がありませんでした。リレー以前の問題ですね。そうなるとスタータースイッチが怪しいです。
まあ、スイッチの接点が原因でしょう。良くある事です。
次にスイッチをばらしていきます。
スイッチの端子を触れる状態になりましたので、テスターで導通を確認します。スイッチを押しても導通しなかったので、スイッチの故障が原因だと判明しました。スイッチの接点を磨けば直りそうです。
接点不良となる原因は、接点(銅)が空気中の酸素によって酸化し、電気抵抗が増加して電流が流れなくなると言うことです。
スイッチを丸ごと外します。赤いボタンの奥に、ばねが付いています。
ばねの中に接点がありますので、ばねを取ります。
見にくいにでアングル変えて。
接点に、KUREの「接点復活スプレー」をスプレーして、ワイヤーブラシでこすります。
このスイッチの構造上、ばねも電気が通る通路となりますので、ばねの接触部もワイヤーブラシで綺麗にします。接点とばねをきれいに出来たら、最後に接点やばねに「接点復活スプレー」をスプレーします。スプレーし過ぎたらウエスでふき取ります。そしてテスターでスイッチの導通を確認します。導通が確認出来たら、スターターが回るか確認してみます。
スターターモーターが回り、エンジンがかかりました。
あとは、元通りにして完了です。
接点の不良は、古いバイクや、しばらく乗ってないバイクに良くあります。特にヘッドライトのスイッチやホーンのスイッチです。スイッチは、たまに切り替えたりして接触抵抗が増えないようにした方が良いです。